今回は美容整形は偽名で受けられるのか、また偽名で受けるとどのようなデメリットがあるのか、さらに近年の美容外科の状況について書いていきます。
偽名で受けるということは大変危険です。ぜひ一度読んでみて下さいね。
目次
美容整形は偽名で受けられるって本当?
衝撃的かもしれませんが
「美容整形は偽名で受けることが出来ます。」
なぜかというと、美容整形は「自由診療」つまり、保険適用外だからです。
病気やケガなど保険適応になるものを病院で受診する場合、保険証を提示する義務がありますが、自由診療の場合、全額自己負担になるので提示する義務がありません。
また料金も前払い制なので、例え偽名でも施術を受けることが出来ます。
美容整形を「他人にバレたくない」と思っている方は多いため、偽名で受診してしまう方も少なからずいたり、偽名を使えるなら使いたいという方もいます。
美容外科では問診票を記入しその名前を信頼するところもあり、身分証の提示も求められないのです。
そして偽名で受けられることから、「犯罪者が偽名で美容整形をして逃亡出来る」というのもあります。
実はこれはニュースにもなり、何回も偽名を使って顔を変えて逃亡していた容疑者がいて、世間の話題にもなりました。
偽名で受けるとデメリットのほうが多い
美容整形を偽名で受けると「他人にバレない」というメリットがありますが、実はデメリットの方が非常に多いです。
ここでは偽名で受けることのデメリットを書いていきます。
①手術費を払ったのに手術がしてもらえない
美容整形をするとき、料金は前払い制のところがほとんどで、施術前に必ず料金を納めなければなりません。
しかし、せっかく料金を払ったのに、手術がしてもらえなくなってしまった・病院が倒産してしまったときに、カルテの名前と本名が違う場合「返金」してもらうことが出来ません。
常識的に考えてカルテの名前と違う人にお金は返金できませんよね。
②手術に失敗したとき
もし美容整形が失敗しまい、医療ミスで訴える場合、カルテの名前と本名が違えば同一人物だと判断されず訴えることが出来ません。
偽名でしたと正直に話したところで、そのカルテを書いたのがあなただという証拠はどこにもないのです。
③施術でトラブルが起きたとき
美容整形の施術で肌トラブルが起きたとき、必ず連携している皮膚科を受診します。皮膚科受診なので当然保険証の提示が求められ、カルテの情報と異なるので皮膚科を受診するのにも一苦労です。
名前が違うので本当にこの人なのかと疑われますし、名前が違うので診療を断られる場合もあります。
④犯罪になることも
美容整形手術を受ける前には、カウンセリングで手術内容や費用についてしっかり確認しましたという「同意書」を書きます。
そのときに本名じゃないとわかると、看護師や医師にまで責任が問われます。さらに内容にもよりますが罰金や懲役もあり得ます。さらに他人の住所をそのまま使用している場合、個人情報の悪用になるので罪が重くなってしまいます。
⑤次の施術が受けられないことも
ある施術を受けて次も継続で施術を受けたい場合、病院では予約が入ったときに来院歴のある患者ならカルテを用意します。
しかし、カルテを準備出来ていない場合、生年月日や名前を確認してからカルテを出すのですが、このとき偽名を忘れたり、記載した生年月日を覚えていないと他人と判断され施術が受けられません。
→見てわかる通り、美容整形を偽名で受けることはメリットしかありません。特にトラブルが起きた場合本人でないと対処が出来ないので、治療を断られてしまうこともあります。
他人にバレることを恐れるよりも、万が一の時のことをしっかり考えなければなりません。
近年は身分証明書の提示を求められることも
近年美容整形外科でも、偽名を使った手術はモラルに反していて、社会通念上認められないということで「身分証明書」の提示を求められるところが多い傾向にあります。
特に有名な大手の美容外科であるほど厳しい傾向にあります。
さらに未成年が美容整形を受ける場合、必ず親の同意書が必要になり、偽名を使い生年月日も違うのを書いたけど、見た目からおかしいなと思われれば、質問や身分証明書を提示を求められ施術を断られてしまいます。
厳しい病院だと、身分証明書の提示が顔写真が付いているもの(免許証など)と決められているところもあるようです。
しかし、身分証明書を提示しなければならい=信頼できる、モラルを守っている病院の証拠なので、そういうところで施術をした方が安心かと思います。
クレジットカード払いや美容ローンを組むときは本名が必要
料金を支払うときにクレジットカードや美容ローンを利用する場合、必ず本名が必要にな
ります。
クレジットカードには自分の名前が記載されていなければ使用できませんし、美容ローンには審査があるので、本人確認必須です。
まとめ
美容整形は偽名で受けることが出来ますが、デメリットしかなく絶対に行ってはいけません。最悪の場合犯罪になってしまうことがあります。
さらに、もしトラブルがあった場合、カルテの名前と本名がことなると対応できないことが多いです。
他人に美容整形したことを知られたくないという気持ちもわかりますが、偽名では絶対に受けてはいけません。